テレコンの歴史

弊社ではテレコンを扱っています。テレコンとは天井クレーンや門型クレーンなど様々なクレーンを無線で操縦する機器です。

無線で操縦するなんて当たり前では?と思うかもしれませんが、無線が利用され始めてからの歴史は意外にもまだ短いです。

<電波利用の歴史>

ラジオ放送が開始されてから、もう少しで100年。

テレビ放送が開始されてから、70年です。

ではテレコンはいつ開発されたかというと、現在は計測器を主力事業としている

アンリツ株式会社が、1962年(昭和37年) 国産初のオールトランジスタ式 テレコンを開発しました。

当社がこのアンリツ製のテレコンのメンテナンスを開始したのが1974年(昭和49年)、

販売を開始したのが1983年(昭和58年)です。

その後、アンリツのテレコン事業が金陵電機株式会社に譲渡されましたが、当社は引き続き金陵電機製テレコンを取扱い、テレコンの販売開始から40年が経過しました。

今では当たり前のように無線操縦が利用されていますが、無線で操縦しない場合は、クレーン上の運転室でハンドル操作したり、ケーブルのついた操作器(ペンダントと呼ばれます)にて操作を行っていました。

それが無線操縦に置き換わっていったのは、操作性、安全性、省力化のメリットが大きいからです。私は平成8年に入社した当初、テレコンの業務に関わり、テレコン導入に向けて工場内の電波環境調査やテレコンの設置、修理、点検などを行っていました。

今では電子部品の小型化が進み、部品を交換することは無くなりました(できなくなりました)が、当時は不良箇所を調査して見つけ、半田ごてを持って部品交換を当たり前のように行っていました。なかなか原因を特定できない事もありましたが、なんとか特定して修理できた時には「やった!」という達成感を感じられました。

テレコンの思い出

その他、テレコンには色々な思い出がありますが、かいつまんで紹介します。

現場作業員の方なら、共感していただける所もあるのではないかと思います。

●　入社1年目、初めて一人でお客様の工場に修理に行った時の不安や緊張感が半端ない。

●　当時は修理報告書が手書きで、間違えると大変。社内の報告書は、書き方が悪いと何度もやり直しをもらう。

●　工場では、物凄く暑い現場がある。製紙工場はとにかく熱い。クレーンの上に登るとき、梯子が熱くて素手では登れない。夏場の鉄鋼工場のクレーンの上も危険。時折休憩はするが、ドリンクの消費が半端ない。

●　現場で不具合の原因が特定できず、深夜になっても帰れない。(定番)

●　テレコン装置の改造の為、先輩と二人で行った現場で、先輩が途中から体調不良でダウン(完全に手が止まって、目が虚ろ)。その後、予定より時間はかかったが、なんとか一人で乗り切る。

●　先輩の心配もしてくれて、優しいお客様でした。(こういう時に限って、電話で応援を頼んでも遠出をしていて近くにいない先輩方)

●　製鉄工場にて現場での修理の為、お客様に作業場所(作業台)を提供してもらったが、作業中に火の粉が飛んできたり・・・

今考えると無茶苦茶だなと思うことも多くありますね。

途中からテレコンの業務に主として関わることはなくなりましたが、今でも時折は点検作業に行くことがありますので、年数的には販売40年の内の27年程度、関与している形となります。

現場作業員は、一度しか訪問しないお客様も数多くあります。

車両製造工場、車の部品工場、鉄鋼所、製紙工場、飛行機の工場、建築資材の工場、

造船所、鉄道車両製造工場など、思えばテレコンに関わったおかげで、数多くの現場を経験し、色々な体験をさせてもらいました。

この体験は・・プライスレスだと思っています。

様々な設備の自動化が進んでいる時代、クレーンの自動化も進んでいくとは思います。

ですが、人の手を介して操作するテレコンが必要とされる場所はきっと、残り続けると思います。

テレコンの販売開始から40年。

今後、当社の中で世代交代を重ねながら、また何十年とテレコンは引き継がれていくことでしょう。

弊社は金陵電気株式会社の販売特約店として、テレコン（クレーン無線操縦装置）を取り扱っております。

上記の通り産業機械ということでテレコンメーカーである金陵電気㈱が安全のために細心の注意を払った機器となっています。

お気軽にお見積りお問合せください。

テレコン情報関係リンク

弊社の「テレコン取扱実績」

テレコン製品情報

「ハンディSテレコン」

「ハイパーテレコンUVHテレコン」

「ハイパーテレコンPBタイプ」

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