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筆者は約10年前から専属でテレコンの修理を行ってきました。
弊社では現在は金陵電機株式会社のテレコン(クレーン無線)無線操縦装置をアンリツ株式会社時代のテレコン(クレーン無線)無線操縦装置から、弊社にて販売も行っておりますが、併せてメンテナンスや修理も行っています。
修理についてはそれなりに順調でしたが、時々お客様からお問い合せ等があった場合、急事でしたので簡単な事でも頭に浮かび出ず「調べさせて頂きます」と返事をして、後で回答していました。
調べてみれば、こんな事なのかと思うような事でも・・・・・・。
その度に、自分自身で自分なりに恥を知りました。
これが基になり、なんとかすぐに対応できるようにとテレコンの取扱説明書等、時間が許す限り読みました。
また、3、4年前になりますがあるお客様より、ハイパーテレコンの押釦スイッチが不良になるというお話を伺い、原因を調査する事にしました。
このスイッチは、以前から段階を踏んで改良されていますので、構造的な問題ではないのではと思い、私の方で独自で分解して調べてみました。
その結果二つの原因が分かりました。
1.お客様の工場などの使用環境により、粉塵、金属の粉及び、油などがスイッチボタンを押すレバーに付着して、レバーを動かす板が押釦により、レバーを擦りヤスリで削られたような状態となり、時間経過と共にレバーに凹みが出来て、ストローク不足でスイッチがONにならなくなる現象を発見しました。
写真にあります溝の部分がその削られた場所です。
2.お客様独自で押釦スイッチの交換をされていて、ハンダ付け処理が悪くハンダ付け部の端子に熱を加え過ぎて、スイッチの端子を固定しているボンドが熱により融けてしまい、端子が移動して接点の当たりが悪くなり、接点不良となる事をつきとめました。
上記2点の事をお客様別に、回答をして対応を行いました。
この件については、テレコン修理を行って来て、忘れられない経験の一つです。
こうしたお客様の困っていることに対して対応できたというのはやりがい、嬉しいことです。
また、弊社の事業計画で「人々の安全と安心を守る」をテーマとして掲げていますが、メンテナンス部門においてこの事は、「テレコンの性能を全開できるメンテナンス」にも繋がっていると思いました。
これからも引き続きお客様からのテレコンの修理の対応を真摯に行ってまいりたいと思います。
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