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今回は天井クレーン無線機のメーカーをどうやって選ぶかについてです。
お客様が製品を選ぶ際に主に重視するポイントは次の三点ではないでしょうか?
①価格
②信頼性
③アフターサービス
①価格
当然、安いにこしたことはありませんが、クレーン無線機は産業用の装置です。
一般民製品とは異なり、工場内の過酷な環境で使用されることを前提とした装置となります。
使用している部品の質は製品の原価に直結します。
必ずしも高ければ良いという訳ではありませんが、あまりに価格の安い製品は良く検討されたほうが良いと思います。
②信頼性
耐久性が高く、安全面に配慮されていることが大事です。
無線装置の故障によって、考えられるのは
・物損や人身事故
・対応のための人員確保(無線機で1人操作が機上運転による2人操作になる等)
・生産への影響(遅延や停止)による利益の損失。
大型クレーン等で、扱うものが大きくなるほど比例して危険度や故障したときの影響も増します。
信頼性をどうやって測るかは難しいポイントかもしれません。
機器の仕様はまったく同じでも、使用している部品の信頼性には違いがあるかもしれません。
無線機から発する電波(どのように安全性に配慮したデータを送っているか)に関しても同じことが言えます。
一つのポイントとしては、販売開始からの実績(どれぐらい昔から販売してきたか?)があると思います。
装置はノントラブルで役目を終えることが理想ですが、全くのノントラブルということは中々ありません。
大なり小なり様々な障害を克服し、次の製品に生かすというサイクルが、より信頼性のある製品を生み出します。
実績が長いということはこれらのノウハウの積み重ねが多いということになります。
もう一つのポイントとしては大きな工場(企業)が採用しているかという点です。
大きな事故は企業の信頼低下に直結しますので、リスク管理は重要視されています。
“大手が採用している=実績と信頼性を評価されて採用されている”
と考えても良いでしょう。
③アフターサービス
産業用の装置において、売りっぱなしで修理しないという販売店は少ないとは思いますが、クレーン無線機は人が身に付けて操作する関係で、ぶつけたり、落下させたりといった人為的ミスによる故障はどうしても発生します。
スイッチやベルトなど、消耗品の交換も必要になります。
また、クレーン無線機は無線電波を使用しますので、妨害電波や設備から発するノイズが過多の場所では使用できない場合もあります。
納入したはいいが使えない。どのチャンネル(周波数)にセットすればよいか分からない。
といったことにならないよう、注意も必要です。
これらの対応がしっかり実施できる販売店を選んでおくと後々安心できると思います。
尚、修理に関して少々補足しますと、突発の故障に関しては、メーカーも即時に対応できるとは限りません。
クレーン無線制御器の予備機は最低限用意していただく共に、受信器についても共通予備ユニットを用意していただくと安心です。
以上、3つのポイントを簡単にご紹介しました。
さて、今回は装置の操作性に関しては全く触れませんでしたが、これに関しては慣れ親しんだ物が使いやすいという人が大半ではないでしょうか?
操作性が全く変わってしまうことは、慣れた人ほど人為的なミスを起しやすくなってしまう恐れがあります。
装置を更新の際にはこういった点にも注意してください。
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当社では昭和49年よりクレーン無線機(テレコン)の保守を開始し、昭和58年より販売を開始して今日に至ります。
クレーン無線機の新規導入や更新をご検討の際には、お気軽に見積もりの依頼等、お問合せいただければ幸いです。
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