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日常生活において、間違った意味で日本語を使ってしまうことや、自分が知っている意味とは違った意味で日本語が使われているのを目にすることがあると思います。
人間誰しも間違いはあるので、意味を間違えるのは仕方のないことだと思います。
自分が間違った意味で日本語を使ってしまったときは、次に同じ間違いをしないように気を付ければ良いのです。
しかし、自分が知っている意味とは違った意味で日本語が使われているのを目にしたときは、その日本語が間違っていると、すぐに断じるべきではないと私は思います。
この記事では日本語との向き合い方について少し角度を変えた考え方をしてみました。新しい考え方をどんどん見つけていきましょう。
先日、ある漫画アプリのコメント欄で、「結論を出せる状況になってきた」という意味合いで、「考えが煮詰まってきた」という表現が使われていたのに対して、「煮詰まる」の使い方が間違っていると指摘している人がいました。
私は、「煮詰まる」には、「議論や話し合いが十分に行われて結論を出せる段階になること」という意味があると知っていたので、特に違和感も無くその漫画を読んでいました。
その後、先述のコメントを見て、人の間違いを指摘する前に、自分が間違っていないかを疑うことは大事だなと思いました。
そして念のため、「煮詰まる」という日本語の意味を調べました。
「煮詰まる」
文化庁の「国語に関する世論調査」(平成19年度)によると、16歳から30代の若い世代で70%近くが、「煮詰まる」の意味を「議論が行き詰まった」「物事が先に進まない」などの意味と勘違いしていたそうです。
逆に、40代以上の多くは正しい意味を理解していたので、「煮詰まる」は世代間による認識の違いが大きい言葉と言えるでしょう。
この現象を反映してか、「広辞苑 第6版」と「日本国語大辞典 第2版」以降は「煮詰まる」の意味に「問題や課題や発展せず行き詰まること」が加えられました。
「煮詰まる」の意味を調べた結果、漫画で使われていた「煮詰まる」と、間違いを指摘していた人の使う「煮詰まる」の、どちらの意味も認められているということがわかりました。
今回の場合、意味としてはどちらも間違ってはおらず、文脈から意味を判断する必要があったという訳です。
私は今回の出来事を通じて、自分が知っている意味とは違った意味で日本語が使われているのを目にしたときは、まずはその日本語の意味を調べることが重要だと思いました。
皆さんも意味を調べることで、正しいと思っていた日本語が間違っていたり、間違っていると思っていた日本語が正しかったり、正しい意味が複数ある日本語だったりというような発見があるかもしれません。
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