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メモリー効果でバッテリーが劣化?長持ちさせるための正しい使い方

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バッテリーを長持ちさせるためには?

1.蓄電池のメモリー効果とは?

バッテリー 電池 スマホ

 

メモリー効果とは、バッテリーを完全に放電しきらずに繰り返し充電を行った場合、使用可能な容量が減少してしまう現象です。

この現象はニッケルカドミウム(NiCd)電池やニッケル水素(NiMH)電池などのニッケル系電池でよく見られましたが、近年よく使用されるリチウムイオン電池ではほとんど見られません。

 

2.メモリー効果はなぜ起こるのか

ニッケル系電池は、電極にニッケル水酸化物やカドミウム水酸化物などの金属酸化物を使用しています。充電と放電を繰り返す過程で、これらの金属酸化物が結晶化し、電極表面に蓄積されます。これが、使用可能な容量が減少してしまう原因となります。

具体的には、充電が不十分な状態だと、電極表面に結晶化した金属酸化物が多くなり、電極間の電導率が低下します。そのため、本来使用可能な容量を持っていてもバッテリーが電力を供給できなくなり、使用可能容量が減少したように見えてしまいます。

 

3.メモリー効果を防ぐ方法

メモリー効果を防ぐには下記の方法があります。

 

●バッテリーのフル充電とフル放電を定期的に行う。

これにより電極表面に金属酸化物が蓄積されることを予防することができます。

 

●メモリー効果対策機能付きの充電器を使用する。

近年では、メモリー効果を防ぐ機能を搭載 した充電器が販売されています。このような充電器を使用することで、より効果的にメモリー効果を防ぐことができます。

 

4.リチウムイオン電池とメモリー効果

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最初の項目で述べましたがスマホなどで近年よく使用されるリチウムイオン電池には、メモリー効果はほとんどありません。これは、リチウムイオン電池の化学反応がニッケル系電池とは異なるためです。しかし、誤った充電方法を続けると、バッテリーの劣化が早まる可能性があります。スマートフォンのバッテリーを長持ちさせるために、以下のポイントを意識しましょう。

 

●充電は20~80%の範囲を意識する

リチウムイオン電池は、極端な満充電や完全放電を避けることで寿命を延ばせます。特に、バッテリー残量が20%を切る前に充電し、80%程度で充電を止めるのが理想的です。

 

●急速充電を控えめにする

急速充電は便利ですが、バッテリーの温度が上昇しやすく、劣化を早める要因となることがあります。可能であれば、通常の充電を活用するのが望ましいです。

 

●充電しながらの長時間使用を避ける

スマートフォンを充電しながらゲームや動画視聴を続けると、バッテリーに負荷がかか り劣化を早める原因となります。

 

 

リチウムイオン電池は完全放電を繰り返すと寿命が短くなる可能性があります。そのため、リチウムイオン電池を使用する場合は、極端に放電は避け、適切なタイミングで充電を行うことが重要です。

 

5.まとめ

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●メモリー効果は、ニッケル系電池で顕著に起こる現象ですが、適切な対策を行うことで防ぐことができます。

 

リチウムイオン電池にはメモリー効果はほとんなく、完全放電は寿命を縮める可能性があるため注意が必要です。

 

●バッテリーを長持ちさせるためには、それぞれの電池の種類に合った使用方法を心がけましょう。

 

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