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デジタルコミュニティ無線機IC-DRC1は、GPS機能を搭載しており、自分や相手の位置情報を表示することができます。
IC-DRC1をパソコンに接続して、専用アプリケーションで地図上に位置を表示する機能もありますが、パソコンを外で繋ぐのは大変です。
(接続したパソコンは、インターネットに接続しないと地図が表示できません)
今回は、コミュニティ無線機を山に持ち出し(お仕事です)、自分の位置情報を表示してメモし、
記録した座標を元にGoogleマップや地理院地図(電子国土Web)で位置を表示する方法について記載します。
山登りは久しぶり。
当社では慣例的に経験者(今回は↑私)+新入社員で行くのですが、年齢差は約倍・・・。
位置状態が取得できている状態で、
「メニュー」→「設定」→「GPS設定」→「最終位置情報」
を選択し、[▼]/[▲]を押すと受信日、時刻、高度、北緯、東経が表示できます。
階層が深いのでちょっと面倒ではあります。
後でGoogleマップや国土地理院の地図で座標を入力して確認するために
「北緯」と「東経」をメモしてきました。
次の座標は、長野県南部の黒石岳の山頂で取得したデータです。
北緯35:19.9491 東経137:54.5582
ここでポイントですが、IC-DRC1の座標表示は”度分”表示になっています。
座標の表示形式は、度分秒、度分、度など色々あるのですが、この中の度分が採用されています。
Googleマップの場合、IC-DRC1に表示される内容をほぼそのまま入力すれば表示することが可能です。
北緯35:19.9491 東経137:54.5582
↓
35 19.9491,137 54.5582
※ :(コロン)はスペースに置き換えて、北緯と東経の間に,(カンマ)を入れてください)
35 19.9491,137 54.5582
これを、Googleマップの上部の”Googleマップを検索する”の検索ボックスに入力し検索します。
表示できました。簡単ですね。
一般の方は、地理院地図(電子国土Web)って何?と思われるでしょう。
店舗の検索など、行きたい場所の検索には使えませんが、等高線(地図上で同じ高さを結んだ線)が表示されますので、登山用の地図としてプリントアウトして利用が可能です。
コンパスを合わせるための、磁北線も表示できる優れものです。
(誰もが知るような有名な山は登山用のガイドブックがありますが、ガイドのない山に登るには役に立ちます)
この地理院地図の場合は、少し細工が必要となり、度分→度分秒への変換が必要です。
北緯35:19.9491
の小数点以降の0.9491に60をかけます。
0.9491×60 = 56.946秒 → 57秒
東経137:54.5582も同様に、
0.5582×60 = 33.492秒 → 33秒
これを、
35度19分57秒 137度54分34秒
という表記にします。
これを地理院地図上部の検索ボックスに入れて、検索すると該当の座標が表示されます。
入力していただくと分かりますが、ほぼ正確な位置を示していますね。
ちなみに現地で取得した、高度は1376m
地理院地図での黒石岳山頂の標高は1377mで誤差1mでした。
GPSで取得した座標や高度は、多少の誤差はありますが利用できそうです。
今回は座標を表示しましたが、IC-DRC1は相手と交信した際に相手の方角と距離を表示する機能も持っています。
デジタルコミュニティ無線機なので、無線通話が主ですが、通話もしつつGPSを利用できる場面は?
①団体でのキャンプ、ハイキング、登山
②仕事で山間部に入る人
(今回の私どものように、無線機を連絡手段として主に利用しつつ、位置情報を記録として残したい。<本格的なGPSロガーまでは必要ない>)
といった所でしょうか。
まだまだ利用できる場面は数多くあると思います。
いかがでしたでしょうか。
携帯電話が利用できる場所では、携帯電話のほうが何でもできて便利ですが、電波が届かずに携帯電話が利用できない場所での通話手段としてデジタルコミュニティ無線機は活躍します。
IC-DRC1については、これ以外にもレビューを載せていますのでよろしければぜひご覧ください。
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