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IC-DRC1の後継機となるIC-DRC1MKⅡが登場し、徹底検証と題してどれくらいの距離を通信できるか検証してまいりました。今回は前回の続きということで、地点⑤と⑥ではどのような結果になったのかご紹介していきます。前回の記事はこちらからご覧いただけます。
各地点の配置は下記マップのとおりです。
今回は前回と使う機器を入れ替え、地点①の会社で使用するのが後継機のIC-DRC1MKⅡ(以下B)
屋外で動き回って使用するものを従来機のIC-DRC1(以下A)としました。
従来機のIC-DRC1は後継機のIC-DRC1MKⅡと比較すると音声がこもって聞こえる感じがしました。
そして今回もじわじわと体力を削ってくるような暑さと共に検証を行いました。
天候:曇り
地点 | 無線機AorB | メリット | 音量 |
① | B(IC-DRC1MKⅡ) | 5 | 15 |
⑤ | A(IC-DRC1) | 5 | 15 |
直線距離でいうと552m。AB共にメリット5で通信可能
⑤の地点から①とは反対に進んでいくと新名西橋という橋があるのですが、そこまで行って通信できるか検証してみました。
結果から言うと橋へ向かっている途中で通信が途切れてしまい通信はできませんでした。橋から20m手前の670mが通信の限界でした。
また、メリット5で通信できる範囲としましては655mという結果になりました。途中にトンネルがあったのでそこでも通信を試みましたが全く反応がありませんでした…
続いてポイント⑥に向かいます。
ポイント⑥に向かう途中で通信を試みたのですがメリットが
A(屋外):1 B(屋内①):3
という結果になりました。距離でいうと233mと比較的距離が近い状況で通信したのですが道の両側に6階建てのマンションがあり、それらにさえぎられた結果だと考えられます。
ですがここで一つ、なぜBのほうでは聞こえるの?という疑問が我々の頭に浮かびあがりました。ここでパンフレットに記載されていた「安定した通信を実現する新アンテナ」というのを思い出しました。アンテナの差が影響している可能性が高いということで、これらを念頭においてポイント⑥で検証を行いました。
地点 | 無線機AorB | メリット | 音量 |
① | B(IC-DRC1MKⅡ) | 3 | 15 |
⑥ | A(IC-DRC1) | 1 | 15 |
直線距離でいうと494m
先ほと同じ結果になりました。ポイント⑥は集合住宅などの高い建物が並んでいるという場所でした。ポイント⑥周辺でも場所をずらしたりすれば通信可能というところもありました。
今回の検証でIC-DRC1MKⅡのアンテナの方が、性能がいいということはわかりました。
今回5つの地点を周って検証をしてきましたが、単純な距離だけが通信に関係しているわけではないということがわかりました。ビルやマンションなど市街地には電波をさえぎってしまうものが多いので、場所によっては近いのに通信ができないということもあります。
ちなみに、建物などがあまりない開けた場所、郊外などでは2㎞もの距離で通信が可能です。登山やキャンプをする際に携帯電話の電波があまり届かない場所で活躍すると思います。
これまでの結果を振り返ってみましょう。
ちなみにGPS機能を使った検証を従来機で行った記事がありますので、気になった方は是非こちらをご覧ください。
最初に従来機のIC-DRC1と後継機のIC-DRC1MKⅡを比較した際、正直あまり変わってないのではないのかと思いました。ですが実際に使用してみると、スピーカーやアンテナの差というものはかなり大きいということがわかりました。屋外で使用する際に風の音や車の音というものは想像以上に気になったので、音が大きくクリアに聞こえるのはいいですね。
無線機を今まで使用したことがない人でも使いやすい操作性は変わらず非常にシンプルでわかりやすく、新人社員もすぐに使い慣れることができました。
このIC-DRC1MKⅡ(IC-DRC1も同様)は免許や資格、通話料金というものが一切かからないので、手元に届いたその日から使うことができます。使い始めるハードルが低いというのも魅力の一つですね。
以上、IC-DRC1MKⅡの徹底検証でした。
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