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近年、キャンプ人気は定着し、アウトドア用品は以前よりも身近な存在になりました。ホームセンターやインターネットでも手軽に購入できるようになり、多くの家庭でキャンプ用品を所有しているのではないでしょうか。
筆者自身もアウトドアが趣味で、渓流釣りやキャンプを楽しんできました。
今使っている道具の中には、1990年代後半のキャンプブームの頃に購入したものもあります。
以前は処分しようと思ったこともありましたが、「災害時に役立つのではないか」と考え、今でも保管しています。
そして実際に、その考えが間違っていなかったことを実感した出来事がありました。
筆者は2000年の東海豪雨を経験しています。
新川の堤防が決壊し、周辺地域は大規模な浸水被害に見舞われました。幸い自宅は浸水を免れましたが、一時的に孤立状態となり停電も発生しました。その時に役立ったのが、普段キャンプで使用していたランタンや調理器具でした。
日常では趣味の道具だったものが、非常時には生活を支える重要な防災用品に変わりました。
近年、日本各地で地震、台風、線状降水帯による豪雨災害が頻発しています。さらに政府では、防災政策を強化するため、「防災庁」の設置に向けた検討が進められており、防災・減災への関心が高まっています。
これまでの「災害が起きた後に対応する防災」から、「被害を最小限に抑える減災」へと考え方が変化しています。
その中で注目されているのが、自宅や職場での備えです。大規模災害時には避難所だけで全ての人を受け入れることは難しいと考えられており、「在宅避難」や「車中泊避難」の準備も重要視されています。
こうした場面で活躍するのが、実はキャンプ用品なのです。
現代社会では、停電による影響は非常に大きくなっています。
スマートフォンが使えなくなれば情報収集ができず、家族との連絡も困難になります。災害時には正確な情報を得ることが命を守ることにつながります。
そのため、モバイルバッテリーやポータブル電源の備蓄が重要です。近年は高容量モデルも増え、照明や通信機器だけでなく、小型家電の利用も可能になっています。ただし、使用できる機器や使用時間は製品ごとに異なるため、事前に確認しておくことが大切です。さらにソーラーパネルを組み合わせれば、長期停電への備えとしても有効です。
もちろん、水や非常食の備蓄も欠かせません。最低でも3日分、できれば1週間程度の備蓄をしておくことが推奨されています。
寝袋やテントは、避難所生活の負担を大きく軽減します。
避難所では毛布や寝具が不足する場合もありますし、プライバシーの確保が難しいこともあります。
テントが使用できる場所であれば、家族だけの空間を確保でき、精神的な安心感につながります。特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では、大きな助けになるでしょう。
なお、避難所によってはテントの使用が制限される場合もあるため、事前に自治体の避難所ルールを確認しておくと安心です。
ランタンは停電時の照明として非常に有効です。
最近のLEDランタンは省電力で長時間使用できるものが多く、防災用品としても優秀です。
定期的に充電状態や電池残量を確認し、いつでも使える状態にしておくことが大切です。
当社が取り扱うポータブル電源や防災情報伝達機器も、停電時の備えとして活用できます。
温かい食事は、災害時の不安を和らげてくれます。
ガスバーナーやカセットコンロがあれば、お湯を沸かしたり簡単な調理をしたりできます。
温かい飲み物や食事は、体温維持だけでなく精神的な安心にもつながります。
ガスコンロやガスバーナーは換気の悪い屋内やテント内では使用せず、必ず安全な場所で使用しましょう。

近年は豪雨災害だけでなく、野生動物の市街地出没も全国的な課題となっています。
今年に入ってからも全国的に熊の出没が増加しており、政府は「クマ被害対策ロードマップ」を策定し、自治体による体制強化や資機材整備を進めています。
キャンプや登山を楽しむ方にとっては、防災対策だけでなく熊対策も重要になっています。
熊鈴やLEDライト、携帯ラジオなどは自分の存在を周囲に知らせる手段となり、万が一に備えて熊撃退スプレーの携行を推奨する自治体も増えています。
キャンプや登山に行く際には、過度に恐れるのではなく、事前に安全に過ごすための情報を収集することが大切です。
熊を見かけた場合は慌てて走って逃げたり近づいたりせず、自治体や警察の情報に従って行動することが重要です。熊の出没情報を事前に確認することも有効な対策になります。
自然災害への備えと野生動物対策は別々のものではなく、「自分の身を守る」という点で共通しています。
特別な防災用品を新たに購入しなくても、家庭にあるキャンプ用品が十分に防災用品として活用できる場合があります。
しかし、いざという時に使えなければ意味がありません。
定期的な点検を行いましょう。
また、避難所や避難ルートも事前に確認しておくことが大切です。自治体のホームページやハザードマップを活用し、自宅周辺の危険箇所や避難場所を把握しておきましょう。
日本では今後も地震や豪雨災害の発生が予想されています。さらに近年は熊の出没増加など、新たな地域課題も発生しています。
防災庁の設置が進められる中、行政による対策だけでなく、一人ひとりが「自分の命は自分で守る」意識を持つことが重要です。
趣味として楽しんでいるキャンプ用品は、災害時には家族を守る大切な防災・減災ツールになります。
この機会に、ご自宅のキャンプ用品を見直し、未来の安心につながる備えを始めてみてはいかがでしょうか。
停電対策や情報伝達手段の確保も、これからの防災・減災には欠かせません。当社でも無線システムやポータブル電源など、災害時の情報伝達や停電対策に役立つ製品を通じて、地域の安心・安全に貢献してまいります。
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