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降水確率0%でも雨は降る?天気予報の読み方

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 雨が降っているのに降水確率0%なぜ間違いではないのか?

 今年の梅雨は雨がよく降りました。雨が降るといろいろと予定していたことが出来ないことがありますよね。だから私はよくいろんな天気予報をみて予定を立てています。雨の降水確率は特に気にしています。

ところでみなさん降水確率はどのようにして算出されているか知っていますか?

私は、ただ単にその地域で雨の降る量や時間の割合と思っていました。たとえば、明日の降水確率が100%なら一日中雨がたくさん降ると思っていましたが、ちょっと違っていました。

気象庁のホームページをみると降水確率とは、「予報区内で1mm以上の雨の降る確率を、6時間毎に10%単位で発表します。例えば、18時から24時までの降水確率が20%というのは、その期間に1mm以上の雨の降る可能性が100回中20回あるという意味です。確率が高いと雨量が多くなるという意味ではありません。」と書いてあります。

ちょっとわかりにくいと思いますけど、たとえば、降水確率が50%なら、過去の気象データの統計から基づいて、過去に同じような気象条件が100回あったとして、そのうち50回 1mm以上の降水があったら、降水確率は50%となります。また、降水確率100%なら、同じような気象条件が100回あったとして、そのうち100回の気象条件で1mm以上の降水があるということみたいです。

だから、降水確率が100%は、あくまで1mm以上の雨が降る確率であって、必ず一日中雨量が多いというわけではないみたいです。それと、降水確率0%とは、降水確率が5%未満のことであって、定義上0%としているみたいで、かならず雨が降らないとはかぎらないようです

ですから、降水確率0%でも小雨が降った場合は、天気予報が外れたということではないようです。

それともうひとつ気になっていたことがあります。各テレビ局の天気予報やインターネットの各サイトの天気予報に違いがあるのはなぜなのか?ちょっと理由を調べてみました。

以前は天気予報は法律で気象庁だけに認められており、各メディアは気象庁の天気予報を利用していましたが、1993年に制度が改められて、「天気予報の自由化」となりました。

現在では天気予報は、気象庁長官の許可を得た予報業務事業者であれば、個人や会社でも一般利用者向けの天気予報を独自に発表することができるからです。最近だとウェザーニューズなどが有名かと思います。ちなみに大雨警報などの気象警報に関しては気象庁のみの扱いとなっています。

確かに気象庁だけで予報を出しているより、いろんな会社や気象予報士さんたちに出してもらったほうが競い合うことにもなりますし、スーパーコンピューターの性能の向上などによりAIの活用で天気予報の精度も上がる気がします。

今年の梅雨や夏に入って日本各地で頻発しているゲリラ豪雨のように予測が難しい気象状況も多くなっているように感じますし、異常気象が増えています。気象予報の精度が上がれば、災害を未然に防ぎ、防災・減災につながると思います。

今後の天気予報に期待しつつ、情報を受け取る側も避難準備や心構えをしておくこと、それが大事なのではないでしょうか。

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