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IP無線機(トランシーバー)は携帯電話回線網を使用して全国に通話が可能な無線機をいい、以前のブログでも取り上げました。
(詳しくは下記のリンクからご覧いただけます。)
災害に強い無線機の種類と技適マーク
さらに、ネットワーク上で動作するトランシーバーシステムが2年程前から販売されているのをご存じでしょうか?
それはLAN無線機、WLAN・無線LANトランシーバーなどと言われています。
このトランシーバーシステムは、無線LANアクセスポイントのカバーエリアを範囲とするトランシーバーでの通信を実現するシステムで、ネットワーク上にアクセスポイントを増設することで容易に通信範囲を拡大できます。高層階と低層階間、入り組んだ建物内、といった従来の無線機では電波が届きにくい場所での通信システムとして最適です。
また、VPN回線を通して離れた拠点と通信することができ、通信拡張ユニットと併用することで従来の無線機やIP電話(内線/外線)と連携することが可能です。
トランシーバーの利点は、プレススイッチを押せば即時に通話を送信することができ、その内容は複数のトランシーバーで受信することができます。コントローラーに搭載されたミキシング機能を使うことで、最大100端末までの多者間同時通話が可能で、1対1の同時通話よりも効率よく情報交換することができることにより、即時同報性に優れており、緊急時の通信には欠かせないものです。
また、トランシーバーで通話中に移動し、接続している無線LANアクセスポイントのカバーエリアから外れても、スムーズに別のアクセスポイントに再接続し途絶えることなく通話ができます。
このような機能を持ちますので、コントローラーは高価なものとなりますが、既存の無線LANを利用することが可能なため、ホテル等に納入の実績がメーカサイトで紹介されており、今後より注目されるシステムではと推測しています。5GHz帯の無線LANの利用は電波法で屋内に制限されていますが、このトランシーバーは2.4GHz帯も搭載していますので、屋外ではその周波数帯を利用して通話エリアを広範囲にすることができます。
手軽であった無線もアナログからデジタル、更にIP化と進化している現状で、無線システムに付加装置を開発し、「事業所内無線放送システム」を販売させていただいている私どもとしましては、選択肢が増え、よりよい商品のために頭を悩ませる事態です。
弊社では今回紹介した無線機をはじめ、各種無線機やトランシーバを扱っています。無線に関するわからないことございましたら、お気軽に当社までお問い合わせください。お問い合わせはこちらから
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