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デジタル小電力コミュニティ無線機IC-DRC1の後継機となるIC-DRC1MKⅡ(アイシーディーアールシーワンマークツー)がアイコム株式会社から登場しました!
ということで、今回も前回のIC-DRC1と同様に徹底検証をしていきたいと思います。なんの話か分からないという方はまずこちらを読んでいただくことをお勧めします。デジタル小電力コミュニティ無線(以下、デジコミ無線)についての解説も掲載していますので、合わせてぜひご覧ください。
今回の記事作成に伴い、前回と同様弊社(松栄電子工業㈱)の社員が実際に製品を使って検証を行いました。検証は2人(入社1年目・2年目)で行います。
今回の検証が無線機を使う初めての機会になったという新人社員もレビューに参加しています。
初心者の立場から、デジコミ無線の魅力を皆さんにお伝え出来ればと思います!
この検証記事の他にも弊社ホームページではトピックスにて社員ブログ記事を更新しております。こちらもあわせてぜひご覧ください。
まずはじめに従来機と比較しIC-DRC1MKⅡ(以下、MKⅡ)はどこが変わったのか、変化した部分のみ表で見ていきたいと思います。
IC-DRC1 | IC-DRC1MKⅡ | |
消費電力 | 送信時 600mA以下 受信時 250mA以下 |
送信時 600mA以下 受信時 500mA以下 |
低周波出力 | 100mW以上(8Ω、10%歪時 外部スピーカー使用) 300mW以上(16Ω、10%歪時 内部スピーカー使用時) |
150mW以上(8Ω、10%歪時 外部スピーカー使用時) 500mW以上(8Ω、10%歪時 内部スピーカー使用時) |
通話時間 | 約14時間(パワーセーブON)/約12時間(パワーセーブOFF)※付属バッテリーパック 約7時間(パワーセーブON)/約6時間(パワーセーブOFF)※別売品アルカリ電池ケース |
約11時間(パワーセーブON)/約9時間(パワーセーブOFF)※バッテリーパック 約4時間(パワーセーブON)/ - ※アルカリ電池ケース |
機能 | GPS機能、FMラジオ、USBで充電可能、相手の近くの音をモニタリング可能 | GPS機能、FMラジオ、USBで充電可能、相手の近くの音をモニタリング可能 新型スピーカーで屋外でも聞き取りやすい、安定したアンテナ、新型のベルトクリップ |
赤文字になっているところが変化している箇所です。
では、一つずつ見ていきましょう。
消費電力:MKⅡの方が受信時に500mAと大きくなっています。この数値はアンテナの性能に関わってきます。
低周波出力:外部スピーカー、内部スピーカー共に出力が上がっています。この出力の数値は聞き取れる音量と比例しているので、MKⅡの方が大きな音で聞くことが可能です。
通話時間:低周波出力などの数値が上がったことで、消費する電力も大きくなります。ですので、通話時間は従来機と比較して2~3時間短くなっています。
機能面を確認すると、従来のGPS機能やFMラジオ、周囲の音を聞くことができる周囲音送信機能などに加え、新型スピーカーで屋外でも音声が聞き取りやすくなりました。他にも、新アンテナを採用し、体に触れていても送受信に影響が少なく安定した通信が可能となりました。ベルトなどに引っ掛けるクリップ部分は取り外しのしやすい回転式に変わりました。
以上のことから、簡単にまとめると
・新型スピーカーで音声が聞き取りやすくなった
・新アンテナの採用で安定した通信が可能に
・回転式クリップで取り外しが簡単に
・消費電力が大きくなり通話可能時間が短くなった
こんな感じでしょうか…
通話時間が短くなったという点以外はさらに使いやすくパワーアップした印象ですね。
アルインコから発売されているデジコミ無線DJ-PV1ではSメーターなどのIC-DRC1には無い機能が搭載されています。デジコミ無線の第一弾機種であるIC-DRC1の後継機ということでDJ-PV1に対抗した新機能がもしかしたら搭載せれるのでは?と思っていました。しかし、アイコムではあくまで後継機としての利便性向上を経てMKⅡを発売という形になったように感じます。
次回はこれらの変化した部分を踏まえ、実際の使い心地やどれくらいの距離を通信できるのかMKⅡを使って検証していきたいと思います!
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