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昨今の高齢者の交通事故に思うこと

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昨今の高齢者の交通事故に思うこと

昨今の高齢者の交通事故に思うこと

最近、毎日のように高齢者における自動車事故の報道がされています。まるで高齢者に対して運転をしないよう、免許証の返納を勧めるように呼びかけているようなニュース内容です。
事故の原因はブレーキとアクセルの踏み間違いが多く、我々の世代では考えられないことです。42年の運転歴の私ですが、車と自分の足が一体化されたようにコントロールできていますが、高齢者になるとその行動がし辛くなってくるのではと思います。
先日、親戚が集う会食の席での話しでしたが、昔はマニュアル車ばかりでクラッチ動作が必要となり、両足、両手で車をコントロールしなければならなかったので今と違って踏み間違いの事故報道も無かった・・・。たしかにオートマチック車は左足の動作が不要で、これも事故に繋がるのではと思いますが・・・。

先日、事故のニュースでは両手に杖をついた高齢者運転手が事故の現場検証に立ち会う場面が報道されていました。歩くことすらままならない身体でも、車は簡単に動かせるメリットがありますが、動作・操作を間違えば走る凶器です。

近年の車はトルク(回転力)が大きく、急加速できる車両が多くなってきていると思います。このような車両で、ブレーキとアクセルを踏み間違えた場合、停止するところを急加速で誤発進してしまい、高齢者の場合、動揺してあっという間に事故になっているのではと思います。
車両に後付けでペダルの踏み間違えによる誤発進を抑制する装置がでており、東京都では補助金の対象となっていると報道がありました。
私自身電子回路を設計している身としては、車は電子制御で動いているものが大半で、アクセルペダルの踏み具合の加減で踏み間違えかを判断して、加速を抑制するプログラム改修がいち早い高齢者の事故対策ではと思います。
また、アクセルとブレーキの踏み間違えによる人身事故は高齢者ばかりでなく20代の比率も高いことが分かっています。踏み間違えによる誤発進を抑制しようとする流れはこれからも続いていくのではと思われます。

また、天井クレーン(名前の通り工場などの天井に付いているもの)では縦列で走行する場合には操作ミスによる事故防止のために衝突防止の安全装置が義務化されています。こうした安全装置や安全機構を業界用語でバカ除け、ポカ除けと言ったりします。さらに、建設重機においては、旋回事故防止のため、近い距離の作業員を判断してオペレータに注意を促せるような警報装置等、動くものについての安全対策の技術は進化し続けるものと思います。また、高齢者向けの安全な超小型車両等の開発も躍進すると思います。

自分も近々には高齢者の仲間入りとなる年齢ですが、田舎住まいですので車での移動がかかせない環境です。免許証の返納ばかりを促すのではなく、法令の見直し、車両の改善や安全装置の強化など、政府と一丸となっての早急な対策を願うと同時に、各々が他人事と思わず万全な状態での一層の安全運転に努められればと思います。

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