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30年使用された放送設備を更新|WL-K600と補助装置の導入

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「WL-K600業務放送装置用の補助装置を製作

― 復旧ボタンの押し忘れ対策 ―」

 

 

先日、ある施設に Panasonic製 業務放送装置「WL-K600」 を納品しました。

WL-K600は、

 

システムコントローラ(WK-KC600)

入出力制御ユニット(WU-KR600)

 

この2つを中心に構成され、さらに

 

電源制御ユニット

電力増幅ユニット(パワーアンプ)

 

を組み合わせることで、最小4ユニットで放送システムを構築できます。

システムコントローラには、放送操作用のスイッチやマイクが最初から備わっており、小規模な事業所であれば、この構成だけで十分に運用可能です。

 

WK-KC600 システムコントローラ

WK-KC600 システムコントローラ

 

ここからは、実際に扱ってみて感じた

”「良かった点」と「気になった点」“ を施工・設置する側の視点でまとめます。

<良い点>

・必要な機器が少なく、配線や接続が簡単

・コントローラ前面の液晶表示が見やすく、動作状況が分かりやすい

・オリジナルの音声メッセージを登録できる

・年間プログラムタイマー機能を内蔵している

・専用ソフトを使って、パソコンから設定・登録ができる

・本体に登録した音声メッセージを、前面ボタンですぐ再生できる

・電話ページング放送の開始・終了時に

・上りチャイム(ピンポンパンポン↑)、

下りチャイム(ピンポンパンポン↓)

をシステムコントローラ側で設定できる

<気になった点>

・年間プログラムタイマーの登録期間は「現在の日付から1年先まで」

・パソコンとの接続がUSBのみで、ネットワーク経由の設定ができない

・登録できる音声メッセージが 最大15種類(合計15分) と少なめ

→ メッセージが多い運用では不足しがち

・音声データの登録は

PCカード(SDカード変換アダプタ+SDカード)経由のみ

(パソコンでデータ作成 → カードに保存 → 本体に挿入 → 本体操作で読み込み)

・本体ボタンでメッセージを再生したあと、

必ず「復旧ボタン」を押す必要がある

(自動で元の状態に戻らない)

 

この復旧操作を忘れると、

優先順位の低いページング放送などが鳴らなくなってしまいます。

 

全体的に見ると、

操作が分かりやすく、1台で多くの機能を備えたオールインワン型の装置なので、

小規模な事業所で使うには、とても使いやすい放送装置だと感じました。

 

 

補助装置について(本題)

 

ここからが、ブログタイトルにもある 「補助装置」 の話です。

先ほど触れた

 

「メッセージ再生後に、復旧ボタンを押す必要がある」

 

この点が、実際の運用で一番気になりました。

短いメッセージであれば問題ないのですが、

長いメッセージを再生したあとに、復旧ボタンを押し忘れるケースが意外と多いのです。

 

そこで今回は、

「ボタン操作でメッセージ再生後、

一定時間が経っても復旧ボタンが押されなかった場合に、

音声でお知らせする補助装置」

を製作しました。

 

補助装置の仕組み

 

WL-K600は本体設定により、

「本体マイク放送中」

「メッセージ放送中」

といった状態を、入出力制御ユニットの接点信号として外部に出力できます。

今回はこの信号を利用しました。

補助装置は、

・マイコン

・音声合成IC

・アンプIC

で構成し、市販のケースを加工して製作しています。

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WL-K600補助装置:松栄電子工業にて加工製作

 

 

動作の流れ

 

まず、マイコンが放送の状態を監視します。

メッセージ放送中に、

・本体マイクによる割り込み放送

・緊急放送

が行われる可能性もあるため、

4つの信号を取り込んで状況を判断しています。

条件を満たした場合、マイコンがタイマーで時間をカウントし、

一定時間が経過しても復旧ボタンが押されていなければ、音声合成ICへ指示(UART通信)を送信します。

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すると、

音声合成IC → アンプIC → スピーカー

という流れで、

「復旧してください」といった案内音声が繰り返し再生されます。

システムコントローラの復旧ボタンが押されると、

この案内音声は自動的に停止します。

 

以上、簡単ではありますが、

”WL-K600業務放送装置用に製作した補助装置(音声案内)”のご紹介でした。

 

最後に

今回の作業は、

設備の老朽化に伴う放送設備の更新工事として、

・放送システムの設計

・装置の設定・プログラム登録

・現地での工事

まで、すべて当社で一貫して対応しました。

 

更新前の機器は 平成4年(1992年)納入

実に 30年以上使用されていました。

 

私自身が入社する前から稼働していた設備で、若手社員の中には、まだ生まれていない者もいます。

それほど長く使われ、

普段は当たり前すぎて存在を意識しない放送設備ですが、

ひとたび故障すると、

全館放送や緊急放送ができなくなる大きなリスクがあります。

そのため、

早めに更新計画を立てることを強くおすすめします。

 

当社では、

Panasonic製

TOA製

の各種放送設備を取り扱っております。

ご相談・お問い合わせは、お気軽にどうぞ。

 

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