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アンテナにはいろいろな種類があり、第一級陸上特殊無線技士試験の出題範囲としても多くのアンテナが含まれますが、ここでは無線工学問題の分野の1つである空中線の中から、マイクロ波帯で使用されるアンテナを紹介します。
①パラボラアンテナ
一次放射器から発射された電波を、回転放物面反射鏡と呼ばれる皿形の反射器で正面から反射させることで平面波の電波に変えて発射します。パラボラアンテナは住宅では衛星放送の受信アンテナとして使用されることが多いです。業務用においては衛星通信や宇宙通信などで使用されています。
※一次放射器:一番はじめに放射されるアンテナ
②オフセットパラボラアンテナ
通常のパラボラアンテナでは一次放射器を回転放物面の正面に設置するのに対して、オフセットパラボラアンテナでは一次放射器を上向きに設置して回転放物面で反射させます。反射鏡の中心からずらすメリットとして、電波が一次放射器や柱で遮られるのを回避することができます。オフセットパラボラアンテナは主にVSAT地球局のアンテナとして使用されています。
③カセグレンアンテナ
カセグレンアンテナもパラボラアンテナの一種です。電波を複数に反射させ、発射させるアンテナです。電波を主反射鏡である回転放物面に当てる前に回転双曲面と呼ばれる副反射鏡に反射させて、それを主反射鏡で反射し平面波にして発射するという仕組みです。カセグレンアンテナは主にVSAT制御地球局などの衛星通信用アンテナとして使用されています。
④電磁ホーンアンテナ
角錐形の開口面アンテナで、電波は通常だと球面波、開き角を最適化すると平面波に近づきます。無線通信用に単独で使用されるだけでなく、パラボラアンテナなどの反射鏡を使うアンテナの一次放射器としても使用されています。
第一級陸上特殊無線技士試験ではマイクロ波帯用アンテナは上に挙げた4つのアンテナについて出題されます。他にはHF帯用、VHF帯用のアンテナについて出題されます。
※第一級陸上特殊無線技士:無線局の無線設備の技術的な操作を行うことができる資格
デジタル簡易無線機の免許局と登録局の違いは一度記事にしているので、詳しくはそちらもご覧いただければと思います。
以上、5種類のアンテナをご紹介させていただきました。当社では、アンテナを使用した通信工事も行っております。
記事「 構内放送システム・監視カメラシステム・無線システムなどの納入実績」
工事のご相談につきましてはお客様のご要望にあわせて提案させていただきます。何かございましたらお気軽にお問い合わせください。
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