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なぜ鳥は電線に留まっても感電しないのか?
電線に留まっている鳥を誰しも目にしたことがあると思います。
それを目にしたとき「どうして鳥は電線に留まっても感電しないのだろう?」と疑問に思ったことはないでしょうか?
そのメカニズムについてご紹介したいと思います。
まず当然ですが、人間が電線に触れると感電します。人が誤って電線に接触するなどして実際に死亡事故も起きています。そういった危険がある為、むやみに触れないよう電線は人の手が届かない場所に設置されています。
ではなぜ鳥が電線に留まっても感電しないのかですが、これは電線にのみ触れているからです。
これだけを聞いてもわかりにくいと思いますので、具体的な状況を挙げたいと思います。
鳥は通常、電線に留まるときは両足で1本の電線を掴んで立っていますね。この状態では感電をしません。
しかし、電線に留まった状態で他のものに触れると、その瞬間に感電します。
例えば鳥が電線に留まりながら、体が木に触れてしまった場合や、片方の足を別の電線に伸ばしてしまった場合、鳥は感電します。
これは人間も同じで、仮に電線を掴んでぶら下がっているだけならば感電はしないのです。
これと同じ原理で発生する、誰しもが経験したことのある現象があります。それが静電気です。
静電気は体に電気を帯びている段階では発生しませんが、金属などに触れた瞬間にバチッと電気が流れますよね。
それと同じ原理で、電線にのみ触れているだけでは電気が出ていかないため、感電しないのです。
ただし静電気と異なり、電線の場合は地面に触れた状態で触ってもアウトなため、基本的に人間が触れることは不可能というわけですね。
少し話が脱線しましたが、鳥が電線に留まっても感電しない理由は
「電線にのみ触れているから」ということでした。
なぜ赤色で危険を示すのか?
赤信号など、赤を使用して危険を示しているものはたくさんありますよね。
「なぜ赤である必要があるのか?」についてお話ししたいと思います。
色というのは波で出来ており、その波の長さ(波長の長さ)によって見える色が異なるというメカニズムになっています。
図1と図2では、波長が長いのは図1であることが分かると思います。
そして赤は波長が長いです。
ではなぜ波長が長い赤色は危険を示す色として使用されているのかについて説明したいと思います。
空気中には目に見えない塵があり、それによって色の波長が目に届くことを阻害しています。
ですが、波長の長さによって、阻害される具合が異なってきます。
この黒い点は空気中の塵であるとお考え下さい。
図3のように波長が長ければ空気中の塵を越えることができるのですが、図4のように波長が短い場合、塵に妨害され目に届きにくくなってしまうのです。
つまり波長が長いほど目に届きやすいという特性があるということです。
よって赤は波長が長いため目に届きやすく、危険を示すのに丁度よいということになります。
反対に波長が短い色、例えば緑色は目に届きにくく、あまり目に刺激を与えないという特徴があります。そのため緑色は目に優しいのです。
赤い色が危険を示すため使用されているのは
「赤は波長が長く目に届きやすいから」ということでした。
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