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会社に入社すれば、多かれ少なかれ社員教育はあると思います。
会社で教育を受けるということは、その会社に適した人材になるように変化させるということになるでしょう。
これは学校の義務教育も同じで、ある程度画一的なレベルをもった人材に育て上げ、将来的に社会に貢献できるよう子供を変化させる。
私は昔、なぜこんな義務教育が必要なんだ?と思ったこともありましたが、
日本が生き延びていくため、世界的な競争に勝ち抜くために必要なことなんだ。
というのは社会人になってから感じました。
先住民族のような暮らしをしていれば、難しい教育は必要ないのかもれません。
ただそのままだと日本の経済は成長していきません。
今回の首題について、経済産業省がWebサイトにて掲示している
“未来人材ビジョン(中間とりまとめ案) 令和4年4月”
という興味を引く資料を見つけましたので、かいつまんで紹介したいと思います。
https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mirai_jinzai/pdf/005_03_00.pdf
まず、グローバル競争を戦う大企業の社長や役員が求める
「これから求められる人材像」は基礎能力や高度な専門知識だけでなく、次のようなものでした。
「常識や前提にとらわれず、ゼロからイチを生み出す能力」
「夢中を手放さず一つのことを掘り下げていく姿勢」
「グローバルな社会課題を解決する意欲」
「多様性を受容し他者と協働する能力」
(出典 未来人材ビジョン(中間とりまとめ案) 令和4年4月 p16)
基礎能力について補足すると、
こちらも経済産業省で”社会人基礎力”というWebサイトが公開されています。
「社会人基礎力」とは、
①「前に踏み出す力(アクション)」
主体性、働きかけ力、実行力
②「考え抜く力(シンキング)」
課題発見力、計画力、想像力
③「チームで働く力(チームワーク)」
発信力、傾聴力、柔軟性、情況把握力、規律性、ストレスコントロール力
上記の3つの能力(12の能力要素)から構成され、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年に提唱したものです。
もう随分前ですね。
もう一つ、
2015年時点では、「注意深さ・ミスがないこと」、「責任感・まじめさ」が重視されていたが、
将来は「問題発見力」、「的確な予測」、「革新性」が一層求められる。
とありました。
(出典 未来人材ビジョン(中間とりまとめ案) 令和4年4月 p20)
VUCA(先行きが不透明で予測が困難な状態のこと)の時代、単に言われたことをやって、
まじめに働くだけでは生き残ってはいけないだろう。
それをひしひしと感じさせられました。
今回資料を見て、一番ショックに感じたのは次の内容でした。
企業は人に投資せず、個人も学ばない。
元のpdfデータを見てもらうとわかるのですが、
人材投資(OJT以外)の国際比較(GDP比)で日本は圧倒的に低い。
また、社外学習・自己啓発を行っていない人の割合で日本は46%と圧倒的に多い。
ベトナムはなんと2% (98%が学習、自己啓発を行っている)。
教育は未来への投資と考えると、圧倒的に悪い数値のこの現状で、
明るい未来を予想するほうが難しい。
なんというか、ミライでなくてミイラだと思ってしまいました。
先ほどまでの内容で、
企業側が与える教育をただこなしていればいいという時代は終わっているように思えませんか?
プライベートな時間、個人で学ぶも学ばないも自由です。
私は、多少なりとも学習、自己啓発を行い、46%でない側にいたいと思います。
皆さんはいかがでしょうか?
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