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寒冷地に潜む危険 軽油の持つ性質と寒さの関係

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まだまだ寒い日が続きますが・・・

2022年という新しい年を迎え、皆さんはどうお過ごしでしょうか?1月に入り、寒さが体にこたえる日々が続いております。私は仕事で長野に行く機会が多く、氷点下を下回る環境で作業を行うこともあります。先日、私の上司から過去に「長野でエンジンが止まり、立ち往生しかけたことがあった。」という話を聞きました。当時、私の上司が業務で使用していた車両はハイエースというワンボックスカーで軽油を燃料としており、愛知県内で給油した後、長野に向かったときのことでした。

軽油の性質

私達が一般的に使用する車はガソリン(レギュラー・ハイオク)か軽油のいずれかの燃料を必要としますが、その中の1つである軽油は気温が低い地域で保管すると凍ってしまうという性質を持っており、軽油を燃料とするディーゼル車のエンジンが掛からなくなってしまうという事態が発生してしまう可能性があります。

軽油が凍る主な理由としては軽油に含まれるパラフィンという成分が結晶化し分離してしまうからだそうです。結晶化したパラフィンが車の燃料フィルターに詰まり燃料タンクからエンジンに燃料が供給されないことがエンジン停止につながってしまいます。又、軽油はガソリンと比べて発火温度が高く、温度が低すぎると粘度が高くなる特徴も持っており、軽油が凍った状態になる要因の1つにもなっています。

 

軽油が凍るのを防ぐためにすべきこととして

寒冷地に行く際は現地で給油する」「暖機運転を行う」「軽油凍結防止剤を使用する

といったことが挙げられます。

軽油にはいくつか種類があり、JIS規格で特1号、1号、2号、3号、特3号に分類されています。寒くない地域では一般的に1号~2号が使用されており、特3号が最も凍結しにくい作りになっています。現地で販売されている軽油はその土地の気候に合わせて凍りにくい配合になっているので、寒冷地に行く際にはその地域にて給油を行うのが対策となります。

 

この時期はキャンプやスノーボードなど寒冷地への遠出も多くなります。寒冷地へのお出かけの際は上記の対策を意識してみてはいかがでしょうか。

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