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熱海市土石流災害支援について

松栄ブログ 防災・減災

現場から

7月初めにありました熱海市の土石流災害支援について少し書きたいと思います。

実はこの災害については発生当初は別の現場のことで頭がいっぱいになっていてほとんど気にして

いませんでした。ニュースで知って「大変だなぁ」くらいにしか感じていなかったと思います。

その現場も無事に終わりホッとしていた翌日熱海の災害支援に行ってくれないかと連絡がありました。

現地の状況を遠隔地でも見れるようにカメラを設置してほしいとのことで慌てて準備をし熱海市へ

向かいました。

待ち合わせ場所の熱海総合庁舎でご担当者との打合せが終わった頃には外はすっかり暗くなり

作業は翌日からとなりました。

 

最初はまず土砂崩れ起点である伊豆山へ向かいました。

交通規制が引かれているところを何ヶ所も通り崩れている手前にあるフェンスに到着すると

付近の住民の方や報道陣がかなりみえました。

起点映像を撮影するためカメラアングルや固定できそうな場所を検証しフェンスのポールに設置できそうでしたので準備をし設置作業を進めていると後ろで突然生中継が始まったりどんな状況になっていますかと聞かれたりしながら、お昼前には設置と動作確認も終わりました。

 

カメラ設置作業2

カメラ設置作業

 

 

 

 

 

 

 

 

午後からはよくTVでも流れている赤い家付近を撮影するため左岸側へ移動しカメラの設置場所を探し準備をしていると近所のアパートの大家さんがアパートの階段を貸してくれることになり急遽アパートの階段へカメラを設置することになりましたがこちらも無事設置と動作確認も終わり翌日に対岸側から

少し上流にある砂防堰堤付近を撮影するため現場確認をして引き上げました。

カメラ設置後

カメラ設置後

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日対岸側にあるお寺の敷地内へカメラを設置しようとしていましたが、そこから少し上流にある施設の屋上からのアングルがいいことが分かったのでその場で交渉をし許可をもらい屋上へ設置しました。

次に交通規制が引かれている国道135号へ移動し自衛隊、消防隊員の方々が捜索活動をしている状況を撮影するため規制線付近の階段へカメラの設置しました。

この場所で作業をしていた時に捜索現場で急にブルーシートが覆われた時がありましたので気になっていましたが後の報道で行方不明者が2名見つかったことを知りました。

この時の災害支援ではカメラを4台設置し撤収となりましたがその後も同業の方々が災害支援を続けていると聞いています。

 

私自身今回のように災害場所へカメラを設置する支援は初めてでしたので不安でした。

その日その時に現地で設置する場所を検討し設置させてもらえるか交渉しながらの作業は大変でしたが少しでも現地で捜索、復旧活動される方々に二次災害が起こらないよう(報道だけでは伝わらない本当にすごい数の自衛隊車両、消防車両、警察車両がきていてものすごい数の人達が作業をしていました)情報提供できるようになってよかったと感じます。

災害発生からかなり経過していますがまだ行方不明者もいますのでなんとか全員見つかることを切に願うばかりです。

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