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大きな災害が立て続けに日本で起こっています。
今回はその災害時に強いインフラとして、最近意識して探さないと無い公衆電話について書きたいと思います。
大前提として、そもそも災害時になるとなんで電話が繋がりづらいのかという話になりますよね。
災害時、特に広域災害になると、多くの方が安否を心配して家族などに連絡を取ると思います。その時に一気に通信が起きるため回線がパンク寸前になる、簡単に言ってしまえば渋滞状態ですね。
その時に通信量に耐えられなくなり、通信網全体が落ちてしまうのを防ぐために、災害時など一斉に多くの通信が起こるケースは通信量を制限する措置を取ります。そのため一般電話は繋がりづらくなり、これが大きな災害時に繋がりづらくなる主な理由です。
最近はSNSやLINEとかだと思いますが、1月1日0時に送るあけおめメールが届きづらいのも同じ理由です。
災害時は慌ててしまうと思うのですが、一度落ち着いて本当に緊急な方だけ連絡手段を使うという心がけも必要かもしれません。
そこで、災害による制限時に制限を受けずに優先的に掛けられる電話のことを災害時優先電話と言います。
災害時優先電話を使える企業、団体というのは大まかに言えば防災関係で、中央省庁はもちろん各県庁や市役所などの地方公共団体、また、電気・ガス・水道などのインフラを統括している企業、放送局やラジオ局、新聞社などの情報を伝えるマスコミ関係などなどですね。
ここからが公衆電話が災害時に強いインフラの理由ですが、話の流れのとおり、公衆電話もこの災害時優先電話となっています。
皆さん自宅の近くにある公衆電話すぐにわかりますか?
災害時は多くの人が並ぶと思います。1か所だけ覚えていてもダメかもしれません。
更に駅の構内なんかでは時間で施設が閉まる場所もありますよね。色々考えてちゃんと公衆電話の場所知っておいたほうがよくないですか?
今では設置場所を簡単に調べておくことが出来ます。
災害が起こった時には調べられない可能性もあるので、あらかじめ調べておくとよいのではないでしょうか。
NTT西日本・東日本ともに、公衆電話設置場所の公開を行っています。
また、災害時用公衆電話(特設公衆電話)というのも存在します。基本災害時にのみ設置されるもので、平時は使用できず、災害時に施設などで管理していた電話機を公衆電話同様に災害時優先電話として帰宅困難者や避難者のために使えるようにするという物ですね。こちらは主に避難所にあります。
こちらも事前設置されている場所は分かりますので、最寄りの避難所にあるか調べてみるといいと思います。無くても災害後に事後設置されるケースもあります。
「災害時用公衆電話(特設公衆電話)設置場所(NTT西日本)」
「災害時用公衆電話(特設公衆電話)設置場所(NTT東日本)」
公衆電話は電気が止まっても使えたり、災害時にはお金を使わずに使用することが出来る(アナログ式は10円もしくはテレホンカードを入れる必要があり、使用後返ってくる)のも、災害時の通信インフラとしての魅力ではと思います。
本当にひどい災害だと、基地局が壊れ、線自体が断線してダメになる場合もあるので確実に使えるとは言えないですが・・・
ただし、公衆電話や今回は触れませんでしたが、災害伝言板など複数の連絡手段の知識を持っていることは大きいのではと思います。
弊社で取り扱っている無線機も連絡手段、災害への備えの一つと言えます。ご興味のある方はお気軽にご相談、お問合せお待ちしております。
最後に、災害への備えはいつ役立つか誰にも分かりません。ですが、確実に必要な備えだと私は思います。
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