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大規模災害時に通信設備はどうなるか。過去の災害に学ぶ。

防災・減災

大規模災害時に通信設備はどうなるか。過去の災害に学ぶ。

弊社は国土交通省の通信設備の工事や保守・点検を行っています。

その関係で、過去の東日本大震災や熊本震災等の大規模災害では災害支援として、被災地に出動してきました。

私も熊本震災では、益城町で家が倒壊している状況をこの目で見ています。

過去の悲惨な体験は時と共に忘れ去ってしまいます。

人は辛い思いを抱えたまま生きていくことはできません。よって、忘れるということは決して悪いことではありませんが、過去を振り返り学びなおすということは大切だと思います。

弊社は、通信設備の中でも、特に超短波無線電話装置(VHF)、K-COSMOS(現在は廃止)、K-λ(デジタル陸上移動通信システム)など移動無線通信の分野の工事や保守を数多く手がけてきました。

大規模災害時には、携帯電話の基地局設備が被災し通話が困難になったり、停電により様々な電気・電子機器が利用できなくなることは想像されるでしょう。

みなさんも、そういったことがいずれ自分の身に起こるだろうと感じていても、なかなか自分のこととして考えられないと思います。

私も正直そうです。

 

前年度に台風の影響で我が家の周辺でも長時間停電したことがありました。

停電したことは、就業時間中に家族から連絡を受けて知ったので、当日は念のためにと思い、会社の現場で使用しているヘッドライトを持って帰りました。

我が家にも懐中電灯は常備していましたが、実際使ってみると思った以上に暗い。

・・思えば真っ暗な中で懐中電灯をつけて試したこともなかったような・・。

結局はヘッドライトの方が活躍しました。

準備しているつもりでも実際使ってみると不十分だった。

こんな経験は皆さんもあると思います。

 

さて、みなさんは、内閣府「防災情報のページ」というのはご存知でしょうか?

このサイトには、防災に関する様々な情報が掲載されており、過去の災害の状況を振り返ることができます。

このサイトの中で、

「東日本大震災における災害応急対策に関する検討会」(青字から飛べます)の第4回の資料(pdf)で、東日本大震災における通信設備の状況が確認できます。

ここでは消防庁や内閣府、防衛省、警察庁、海上保安庁、国土交通省の保有する通信設備の被災状況や運用状況について資料にまとめられています。

代表として、

・東日本大震災における通信の被災状況、復旧等に関する取組状況 2011年9月29日 総務省

・東日本大震災における防災行政無線による情報伝達について 平成23年9月29日 消防庁

・国土交通省の通信運用状況

などです。

写真やイラストが多く使われており、プレゼン資料的にまとめられていますので、ご興味のある方はぜひ一度ご覧ください。

こうした災害で多くの通信手段が使えない中で活躍したのは、先に紹介した超短波無線電話装置(VHF)や、特定小電力トランシーバー携帯ラジオ等でした。

これらの資料を見るとわかるのですが、結局の所、どんなに立派な設備でも電力がなければ無力です。バッテリーを搭載していても、その時間には限りがあります。

バッテリーに関しては、私は職業柄バッテリーを搭載した設備をよく見ているのですが交換推奨期限を過ぎたバッテリーもよく見かけます。

いざというときの為のものが、いざというときに使えない。

実際はそうなっていることも多いように感じます。

非常時のみバッテリーに切り替わって動作する機器(設備)は、普段は問題なく使用できているのでバッテリーの存在すら忘れられていることもあります。

もし、気がついていたとしても、定期的なバッテリー交換は費用(維持費)がかかるものなので、交換を躊躇することもあるでしょう。

多くの重大な事故は事前に気づいていながら対処をしなかった為に発生しているケースが数多くあります。

身近に非常用時にバッテリーで動く機器(設備)をお持ちの方は、ぜひ確認してくださいね。

防災や減災については、小さな対策を積み上げていくことが大切だと私は考えます。

何時来るかわからない災害に供え、コツコツと取り組んでいきましょう。

 

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