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インターネット回線回顧録

通信・ネットワーク機器

インターネット回線回顧録

2年ほど前からインターネット等で使用している回線(加入者線)にて色々と話題があった為、自分が使用してきた私用のインターネット回線について回顧したいと思います。

今から25年ほど前に入社し、その当時はインターネットは一般に普及しておらず、アナログ回線にモデムを接続する事により最高で56Kbpsの速度で通信することしかできませんでした。
bpsについてはクレーン無線機の専門用語について解説の中でも解説されていますが、データの転送速度で、簡単に言えば数字が大きければ大きいほど回線として優秀ということです。

その後デジタル回線のISDN(INS64)が登場し、通信速度が64Kbps(2回線使用で128Kbps)となり一般家庭でもインターネットが普及する起爆剤になったと思われます。因みに私がインターネットを始めた時期はこの頃で、ISDN回線を契約し、家に帰っては直ぐにインターネットを楽しんでいました。

その後2000年代に入りADSL回線が登場し、回線速度が一気に向上(最大下り1.5Mbpsその後50Mbpsまで向上)し常時接続可能であった為、一般家庭にインターネットが普及する要因になりました。
私も直ぐにADSL回線を契約し、常時接続の恩恵を受けインターネットの世界に一気に引き込まれていきました。
このころより、ネット通販大手のアマゾンや楽天が出現し一気に小売業界を席巻することになり、私も自宅にいながら様々な物が買える魅力に取り付かれていきました...

2005年頃になるとより安定した回線品質で通信速度が100Mbps(後に1Gbps、10Gbpsに高速化)光回線の価格が低下したことにより、徐々に光回線への移行が始まりました。
この頃よりスマホの登場、パソコンの高性能化等も有り、今では一般的な動画配信サービスやSNS、ブログ、オンラインゲームが隆盛していきました。
この時はADSL回線に満足しており、工事費用等もあったことにより直ぐには光回線への変更は行わず、2010年頃に光回線に変更しました。

さて、ここまでは大まかな回線の推移をお話ししましたが、今まで使用してきた回線のうちNTTが提供するADSL回線の終了が2017年11月に2023年1月31日と発表(2016年6月には新規申込みは終了済み)されています。このADSL回線の終了は光回線の提供エリアのみになります。
ISDN回線のデータ通信等についても2024年1月には終了の案内が出ています。
こちらは一般家庭よりも企業での使用が多く、色々なシステムへの影響が懸念されています。

このようなアナウンスが出てくると時代の移り変わりを感じてしまいます。
また、現在では自宅に固定回線(光回線等)を引かずにスマホのみや携帯電話回線を使用したルータの設置を行う方も多くなっているかと思います。今後は5G回線の整備に伴い、固定回線の契約件数も少なくなり、より一層誰でも簡単に安定した超高速回線の恩恵を享受できる時代が到来すると予想されます。
インターネットへの接続に悪戦苦闘していた時代がとても懐かしく感じているのは年をとった証拠かなと思う昨今です。

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