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意外に身近なレーダー雨量計

防災・減災

意外に身近なレーダー雨量計

台風の季節がやって来ましたね。
台風8号、9号そして10号と連続して発生しました。

最近は、雨が降ると災害級の雨が降ることが多いので怖いですね。

でも今は、インターネットで気象情報、災害情報もリアルに知ることが出来るので助かります。
雨の情報も、レーダー雨量で知ることが出来ます。
レーダー雨量は、今、どこでどのくらいのレベルで雨が降っているか、一目でわかります。
また、履歴動画を見れば自分で雨の降り方の予測が出来ます。
自宅や会社のパソコン、出先ではスマートフォン等で、いま自分のいる場所や目的地の雨の様子が地図上で簡単に確認できます。

レーダー雨量と言えば、私は、国土交通省のXRAIN GIS版を利用しています。

弊社では、国土交通省の通信設備の点検業務を行っていますが、時々、国土交通省の通信機械室でレーダー雨量計の設備を見かけることがあります。
レーダー雨量計の点検は行っていませんが、鉄塔上のアンテナの点検時には、近くでレーダー雨量計のアンテナも見かけることがあります。
アンテナはドームの中にパラボラアンテナが設置されています。

レーダ雨量計は、アンテナが回転しながら、電波(マイクロ波)を発射し、雨粒にあたり返ってくる電波を受信し、雨を観測しています

電波が戻ってくる時間で、雨までの距離を測定し、戻ってきた電波の強さから、雨の強さを観測しています。
また、戻ってきた電波の周波数のずれ(ドップラー効果)を利用して、降水域の風や雨雲の動きを観測しています。

国土交通省は、Cバンドレーダ雨量計XバンドMPレーダ雨量計の2種類のレーダ雨量計で観測しています。
Cバンドレーダ雨量計は、4~8GHz帯の周波数を使用し、半径120kmまで観測が可能です。
XバンドMP(マルチパラメータ)レーダ雨量計は、8~12GHz帯の周波数を使用し、半径60Kmまでしか観測できませんが、水平偏波と垂直偏波の2種類の電波を送信することにより、高精度な雨量データを観測できます。
(現在ではCバンドレーダーもMP化されつつあります。)
XRAIN GIS版はCバンドレーダ雨量計とXバンドMPレーダ雨量計を地理情報システムに組み合わせて、 インターネットで配信しています。

国土交通省の川の防災情報のホームページでは河川水位情報、ライブ映像、レーダー雨量等がパソコン、スマートフォン等でリアルに確認できます。(https://www.river.go.jp/portal/#80)

みなさんも、集中豪雨時や台風時に確認してみてはいかがでしょう。

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