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昔も今も多重無線通信装置

通信・ネットワーク機器

昔も今も多重無線通信装置

私が入社してかれこれ20数年過ぎようとしています。

私が入社した頃は今では当たり前になっているインターネットはほとんど普及しておらず、Wi-Fiなどというものはまだ存在していませんでした。

写真撮影もネガフィルム(もうほとんどの人が忘れていると思いますが・・・)が当たり前で、せっかく撮影したものが現像したらピンボケしていて、後日撮り直しなどはよくあったと記憶しています。
今はデジカメで撮影して直ぐに確認でき、ダメなら撮り直しもできるから本当に便利になりました。

ちょっと話が逸れましたが、弊社は昔から通信設備のメンテナンスを主に行ってきました。

入社当時は右も左も分からずひたすら先輩についてまわり、現場を見て、点検の流れを覚えの繰り返しでした。
その中でも多重無線通信装置という設備があり、今でも当時のものが現役で動いているものも数多くあります。

この設備は今では当たり前の光ケーブルによる通信が普及する以前にメインで使われていた通信設備で、通信速度が6Mbps程度と今では考えられないくらい遅いスピードで皆さんお仕事されていました。
装置の組み合わせも現用・予備という考え方で、片方が故障しても、もう片方で運用するという方式をとられていました。

それも昭和から平成になり、光ケーブルが爆発的に普及してからというもの、メイン回線は光となり、多重無線通信装置は光回線の予備回線となりました。そして、機器が古くなり更新される際も現用のみという流れに変わりました。
それでも険しい場所や無線中継所など光ケーブルを布設されていないところでは、多重無線設備しか回線がなかったりするので、今でもメインで使用されています。

私が入社してから20年でインターネット、デジカメ、スマホなど技術は劇的に進化してきました。そんな中でも昔からの設備もしっかり動いていて、有事の際には大いに役に立つものも多いです。
災害時などは光ケーブルの場合断線の恐れがあります。その点、先ほど話があった、光回線の予備回線となっている多重無線設備は名前の通り無線ですので、断線ということはないです。なので、有事の際の信頼性は高いので、これからもしっかりメンテナンスしていきたいと思います。

またこれから10年後にはこれらに変わる新しい設備が出てきているのか、技術の進歩も楽しみでもあります。

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